仲介手数料が無料なのはなぜ?名古屋の不動産屋が本音で解説
「仲介手数料無料」と聞くと、かえって不安になる方もいらっしゃると思います。何か裏があるのではないか、質の悪い物件を掴まされるのではないか、あとから別の名目で費用を請求されるのではないか——。この記事では、なぜランドアーズが物件によって仲介手数料を無料にしているのか、そして無料でも本当に問題がないのかを、包み隠さずお話しします。
なぜ仲介手数料を「無料」にできるのか
まず仕組みからお話しします。仲介業者は、売買であれば売る側と買う側の両方から仲介手数料を受け取れるのが基本構造です。だから買う側から頂かなくても、売る側から頂ければ売上になる。ここが「無料」を成立させられる土台です。
ただし、どんな取引でも売主・買主の両方から手数料が入るわけではありません。売る側にA不動産、買う側にB不動産という具合に仲介が2社入る場合は、手数料を折半します(私たちの地方では「分かれ」と呼びます)。2社どころか、CやDが入って4社で取引するケースもあります。つまり仲介業とは、間に入る業者が少ないほど取り分が増えるという構造なのです。
そのうえで、弊社では物件によって手数料を頂くケースと、無料にするケースを分けています。この違いは単純で、その物件情報の「取得難易度」によるものです。当社でないと手に入らなかった情報は、価値があるので高く売ります。買主様からも手数料を頂戴し、ハッキリ言って1円も値引きしません。逆に、不動産業者であれば簡単に手に入る物件情報については、情報そのものに価値はないと判断していますので、手数料を無料でご紹介しています。
「無料の物件は質が低い」は本当か
これは一般のお客様が陥りがちな勘違いのひとつです。結論から言うと、情報の希少性と物件の品質には、なんの因果関係もありません。
よく「掘り出し物的な物件はないですか?」と聞いてこられる方がいます。でも、希少な情報だからといって、あなたのニーズに合うとは限りません。むしろ住宅に限って言えば、ほぼ合致しないと言っていい。お客様が求めるエリア・価格・間取りは千差万別だからです。売れ残っている物件だからといって、誰の条件にも合わないわけではない。「売れない家はない」と言われるほど、家はいつか売れていくものです。
では、希少性のない物件を、なぜ無料にしているのか。答えはその情報がいとも容易く手に入るから、この1点に尽きます。なぜ容易に手に入るかといえば、売主様が営業努力で情報を広く届くように公開してくださっているからです。こうした物件は売主様の多くが宅建業者で、必要な情報をまとめて仲介業者に届けてくれます。
「それなら、仲介業者なんていらないのでは?」と思われるかもしれません。ここは家電にたとえると分かりやすい。テレビを作っている家電メーカーが、直接個人のお客様と商談しますか?しませんよね。家電量販店が代わりに接客をして小売りしています。ただし量販店は、メーカーから仕入れた価格に自社の利益を乗せて売っているので、いくら利益が乗っているのかお客様には分かりません。ところが仲介手数料は、いくら頂くのかが残酷なまでに明確です。
そして簡単に手に入る情報である以上、複数の業者が同じ物件を広告し、取り扱います。家電量販店と同じで、価格競争が起きるのは当然です。たとえばA社が仲介手数料無料だとして、あなたがB社に「手数料を値引きできますか?」と聞いたとしましょう。B社はこう答えるかもしれません。「では、当社も仲介手数料を無料にしますので、ご契約いただけますか?」と。
あなたはこのB社を、どう思うでしょうか。新築戸建なら、仲介手数料は100万円単位です。他社を引き合いに出したら簡単に引いてしまうような手数料を、こちらから言わなければ取るつもりだった——。私はこれを、あまりにも不誠実だと思うのです。信用なりません。
弊社は、こうした値引き合戦に巻き込まれるくらいなら、最初から取らないと宣言した方がいいと判断し、この方式を採用しています。
無料だと、対応やサービスが雑になりませんか
無料だからといって、対応が雑になることはありません。考えてみてください。人生で一番高い買い物を、嫌な営業マンから買う人はいないでしょう。住宅ローンの手続きから、お引渡し、ご入居後のサポートまで、一貫してフォローします。当社代表の携帯電話番号は、創業以来ずっと変わっておりません。ご契約いただいたお客様は、お引渡し後もいつでもお電話いただければ対応いたしますので、ご安心ください。
ただし、正直に一点だけお伝えしておきます。手数料を頂戴していた頃の手厚いサービス——内覧時にお客様のご自宅までお迎えに上がる、「今すぐ見たい」に全力で応える、お客様の代わりにお部屋の寸法を測ってくる、といった対応は、時間の都合でお断りするケースがございます。この点はあらかじめご了承ください。
あとから別の名目で費用を請求されませんか
よくあるのが、「ローン事務手数料」という謎の項目を、仲介手数料とは別に請求するパターンです。弊社は、このローン事務手数料は一切いただいておりません。(銀行にお支払いいただく事務手数料は、これとは別に存在します。)
なお、弊社は火災保険の代理店も行っておりますので、後々のことを考えると、できれば当社でご加入いただきたいのが本音です。ただし強制ではありません。追加工事も承っておりますが、こちらも強制ではありません。いずれも資金計画書をお渡しし、ご納得いただいたうえでご契約いただきますので、ご安心ください。
無料にして違法ではないの? 経営は成り立つの?
仲介手数料は、取引価格×3%+6万円(+消費税)が上限とされています。あくまで上限ですので、それ以下であれば特に違法ではありません。ただ、業界的に安売りをする業者は嫌われますので、いろいろと難癖はつけられるでしょう。
それに、手数料を無料にするということは、単純に売上が半減するということです。営業マンの給料や莫大な広告費が払えなくなりますから、本来なら不動産会社としては経営が立ち行かなくなるはずです。
弊社も例に漏れず、以前は営業マンを抱え、ポータルサイトに広告費を投じて仲介業務を行っていました。ところがコロナ終息後、住宅はだんだん値上がりし、売れ行きは悪化していきました。そこで弊社は、住宅販売については規模を縮小し、ポータルサイトもほとんど掲載をやめ、システム会社に委託していたウェブサイトも解約して、自作のサイトで2年ほど過ごしました。すると、以前と比べて広告費は圧倒的に圧縮されました。
そこへ、昨今のAIの台頭です。当社はプログラムの知識など全くありませんでしたが、自社サイトに物件の掲載ページを設け、圧倒的な低コストでのサイト運営に成功しました。まさに今あなたがご覧になっているこのサイトは、なんと自作です。システム会社への支払いなど発生していません。だからこそ、無料でもきちんと成り立つのです。
弊社が仲介手数料を無料にしている物件は、物件ページをご覧いただければ一目瞭然となっております。個別の物件で諸費用がいくらかかるかを知りたい場合は、物件ページからお問い合わせいただければ、お答えさせていただきます。
なお、少数で運営しており、住宅以外の業務も抱えておりますので、内覧をご希望の場合はお早めにご連絡いただけますと助かります。
素敵なお住まいが見つかることを、心より願っております。
ランドアーズは、名古屋エリアの不動産売買について、正直な情報提供を心がけています。物件のご紹介や費用のご相談は、お気軽にお問い合わせください。
